私は静岡県で生まれ育ったので静岡県にあるものはできるだけ擁護したいと思いますが、「静岡空港」は擁護する気になれません。
県では静岡空港発着の日本航空福岡線の利用促進のため8000万円を投じキャンペーンを行う。目的は福岡線の搭乗率を70パーセント以上にするためです。
搭乗率保証を設定している福岡線は70%を下回ると不足分を県が負担しなければならず、その事態を避ける必要がある。
現在の平均搭乗率は64.4パーセントでこのまま推移すると1億6千万円をいわば穴埋めしなければならない。
キャンペーンの内容は・・
①小学生から高校生の利用客1人につき保護者1人分のツアー料金を市場価格の半額にする。
②福岡線で一往復以上した利用客に5千円の商品券をプレゼント
③福岡線を使用したツアー旅行を県内の代理店で申し込んだ先着5千名に5千円を割り引き
・・だそうです。
この内容を見て即座に福岡へ行こうと思う人が何人いるか。
3月まであと2カ月でどこまで利用客が増えるか。
利用する人がいないから無理やり利用させよう!では本末転倒も甚だしいのではないでしょうか。
必要とされて作りそれが大いに活用される、というのが本来の形だと思います。
静岡県で言えば新幹線であったり高速道路であったりだと思います。
静岡空港を必要としていたのは自民党の議員さんとそれらの取り巻き建設会社だけで県民が総力を挙げて熱望したわけではありません。
完成と同時にその存在意義が消失した哀れな空港が「富士山静岡空港」です。
しかし、このキャンペーンを行っても搭乗率が70%行かなかったらどうするんでしょうね?私たちの血税を使ってそんな出血大サービスしてもいいなんて私は了解してません。
空港にお金使うなら「のぞみ」を1日2,3回静岡か浜松に止めてくれた方がはるかに効果があるように思います。
日本各地で明らかに不必要な橋やら道路やら港湾やら空港やらを作っていればそりゃ赤字が減るわけないですよ・・