対ドル円レートが突然円高方向に振れたため、今日の日経平均株価は厳しい展開が予想されます。寄り付きは低く、ザラバも軟調な展開を想定しています。
為替の動きは急激でした。
前日は対ドル円安への振れがマーケットを大きく押し上げただけに、この円高への動きの影響が懸念されます。ただし、大きく円高に振れた後は多少落ち着きを見せていることから、一段の円高進行がなければ、低い寄り付きはやむをえないとしても、ザラバでの持続的な下落は避けられるかもしれません。
寄り付きはCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,580円をメドとしています。
ダウ平均株価は213.27ドル、2.01%の大幅な下落となりました。10時半近くから下げ幅が急拡大しています。
オバマ大統領の銀行に対する規制案がマーケットを冷やしたようです。好決算のゴールドマン・サックスがプラスで始まったのですが、結局4.1%の大幅下落で終わってしまいました。
加えて、中国の金融引き締め懸念が依然として大きく影を落としています。キャタピラーの株価が4.9%弱と大幅に低下しています。
投資家のセンチメントは悪化していると見られます。シカゴ・オプション取引所のVIX指数が19.22%と急騰しました。リスク許容度の低下のために、国際商品へ投入されていたリスクマネーが回収される動きが続くことが懸念されます。
このような状況から、日経平均株価の寄り付きは低いのですが、その後の展開は為替の動きに注目したいと考えています。
経済指標としては、11月の全産業活動指数の発表が予定されています。その他、12月の全国百貨店とスーパーの売上高、東京製鐵など15社程度の決算発表が続きます。
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