上越で吟醸酒の仕込み始まる ~ NHK 新潟 ~
寒さが厳しいこの時期、上越市の酒造会社では日本酒の中で精米の割合が最も高い大吟醸酒の仕込みが最盛期を迎えています。
新潟県内の酒造会社では毎年、寒さが厳しいこの時期に日本酒の仕込みが盛んで、このうち上越市吉川区にある市や地元のJAなどが出資する酒造会社「よしかわ杜氏の郷」では19日の朝から日本酒の中で精米の割合が最も高く高級な大吟醸酒の仕込み作業が行われました。
酒蔵では杜氏と呼ばれる職人など4人が大型の釜で蒸し上げた酒米130キロを麻の布の上に広げ、丁寧に手でほぐしながら米を冷ましていきました。
酒米はこうじなどとともにタンクの中に入れられて混ぜ合わされた後、これから40日ほどかけて発酵が進められます。
大吟醸酒はその後9か月ほどタンクの中で熟成されことしの秋ごろには地元のJAやインターネットを通じて販売されるということです。
県酒造組合によりますと県内の日本酒の出荷量は消費者の嗜好の多様化や景気低迷などによって年々減っていて、おとどしの出荷量はピークだった平成8年のおよそ6割まで減少しています。
このため海外へ日本酒を輸出して販路を拡大しようという酒造会社が増えていて「よしかわ杜氏の郷」でも5年前から韓国への輸出を始めるなど県内96の酒造会社のうち60社余りが現在、日本酒を輸出しているということです。