ハイチ当局は地震犠牲者数20万人との見方、暴力行為も
1月15日、ハイチ当局は同国を襲った大地震による死者数が最大20万人に達し、また首都全体の4分の3について再建の必要があるとの見方を示した。写真はナイフを振りかざす被災地の住民(2010年 ロイター/Carlos Barria) [拡大]
【ポルトープランス 15日 ロイター】 ハイチ当局は15日、同国を12日に襲った大地震による死者数が最大20万人に達し、また首都ポルトープランス全体の4分の3について再建の必要があるとの見方を示した。
ビアンエメ内相は「われわれはすでに犠牲者5万人の遺体を収容した。死者の総数は10万─20万人になる見込み」と語った。政府高官によると、すでに犠牲者4万人の遺体が複数の集団墓地に埋葬されている。
現在明らかになっている犠牲者数が正しければ、今回同国を襲った大地震は、記録が残っている世界の過去の地震災害の中でも特に大きな被害が出た「ワースト10」に入るとみられる。
一方、大地震から3日が経過した被災地では、多くの被災者が暮らす避難所やがれきが散乱した街頭で、強盗などの暴力行為が増えつつある。
2010/01/16 14:19