環境技術にムーアの法則は当てはまるのか?

坂本彰さん
坂本彰さん
ムーアの法則とは「トランジスタの集積密度は
18~24か月ごとに倍になる」という法則です。

インテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが
1965年に提唱したそうです。


実際に集積回路はこれ以上のペースで大きくなり
それと同時に、価格もどんどん下がっていきました。

デジカメやパソコンはその典型例です。

どちらも新型モデルになるごとに記憶容量や画素数が
大きくなっても価格は横ばいです。

新型でも前の方と同じ容量ならば、価格は下がっています。


他にも家電製品の大半は(例 ヘルシオ、液晶テレビ)
最新モデルが一番高く、新型がでるたびに価格は安く
なっていきます。

液晶テレビが出た当時は、1インチ1万円以上の商品
しかありませんでしたが、現在は1インチ2500~3000円
程度ではないでしょうか?


これは重要と供給の関係、技術進化、コスト削減など
他にも様々な理由はあるでしょう。

一概には言えませんが、価格が落ちていることは
はっきりしています。


そう考えてみると、これから大きく伸びるであろう
次のマーケットは環境関連になります。

去年は自動車用バッテリー銘柄、GSユアサの株価が暴騰しました。


今は落ち着いておりますが、今でもPERは50倍台と
かなり割高です。

もちろん「将来性は問題なし」と誰もが思っておりますが、
ここでムーアの法則をもう一度思い出してください。

これは、集積回路について発言したものですが、実際に
それが環境分野の商品行われると、価格はどうなるか?

ということが問題です。


答えは言うまでもなく、環境技術も集積回路の価格と同じく
下がり続けるだろうと私は思います。

さらに、この分野が気になる点は大人気のマーケットで
他業種、他社の参入がとにかく多いことです。


去年はLED電球が話題になりました。

きっかけはシャープ 6753が6月に4000円前後の家庭用
LED電球を発表したことです。

それまでLED電球銘柄は東芝 6502しか思いつきませんでしたが
そこから何と

NEC 6701
三菱電機 6503
日立 6501
パナソニック 6752
大和ハウス工業 1925

の5社がこのマーケットを狙って参入、もしくは参入の意向を
コメントしてきました。

確かに需要が膨らむのは誰の目にも明らかなのですが、
それ以上に供給が膨らめば、価格も下がり企業の利益、
シェアも奪い合いとなります。


全体の売上が2倍ずつ膨らんでいくとしても、利益も同じように
倍々ゲームで膨らむとは到底考えられません。

どんな商品も、価格は重要と供給で決まりますが、商品が
大衆化すればそれだけ安くなるのです。

http://saig.livedoor.biz/archives/1634582.html
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