業績回復は12/3期以降にずれ込むと予想
<上値の重い株価展開を予想する>
同社は、各業界のマテリアルハンドリング(生産拠点や物流拠点内の原材料、仕掛品、完成品の全ての移動に関する取扱い)を主に扱っている。マテリアルハンドリングへの設備投資は、半導体製造装置や工作機械への設備投資よりも3カ月〜半年ほど後になる特性があることから、半導体製造装置や工作機械、産業用ロボットなどの製造装置メーカーに比べ、業績回復が遅れることが予想される。足元の受注は前年同期比半分以下の水準で依然回復感がなく、11/3期業績は10/3期より更に悪化する可能性が出て来ていることから、上値の重い株価展開となろう。
<eFAの受注獲得が業績回復の鍵となろう>
同社主力の物流システムは主にAFA(自動車生産ラインシステム)、FA&DA(生産・流通システム)、eFA(液晶・半導体生産ライン向けシステム)などからなるが、AFA、eFAの受注高はそれぞれ、前年同期に比べ大幅に落ち込んでいる。自動車産業の設備投資抑制姿勢により、AFAの受注回復は当面期待しづらいことから、来期に業績が回復するかどうかは、足元で低調なeFAの受注が今後どれだけ上向くかが、鍵となるだろう。(高辻 成彦)
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