先週の土曜日、マーク・モビアス氏&三空氏の講演会に行ってきました。
六本木ヒルズ内のヒルズアカデミーというえらくハイソなロケーションで、ふだんそんな場所には縁のない身分のワタシは気分的にアガりましたね。
具体的なセミナーの内容は以下のとおり。
・商品価格は長期的に見て上昇傾向にあり、貨幣の価値は下がる。
・人口、一人あたりGDP、エネルギー資源の需要、など新興国の伸びが先進国を上回っている。
・ロシアの石油企業ルクオイル株価と原油価格の相関は非常に近似している。
・中国アルミ(02600)の株価とアルミニウム価格の相関が強い。
これからはエマージングマーケットに投資をしておけば間違いないといった、あまり新鮮味のない話に、正直失望してしまいました。
新興国投資で財を築いたモビアス氏ですが、ポジショントークもほどほどにしておけとww
しかも、当初1時間の予定が、およそ20分足らずで突如終了してしまったんですよね。
あれれ、これでおわりかよ?みたいな。
これじゃあタイ行きチケットをキャンセルしてわざわざセミナーに来た自分がアホみたいじゃん、と酷く惨めな気分になりました。
講演が予定より早く終わったためか、最後にマーク・モビアス氏との質疑応答時間が設けられました。
驚いたことに会場からの質問はほぼ全員が英語でした。
さすがにモビアス氏の講演だけあって、よくある初心者向けの株のセミナーとは異なるエリート層が受講しているなぁと思いましたね。
マーク・モビアス氏へのQ&Aタイムは、講演の内容とはうってかわって非常に充実したものでした。
質問者の突っ込んだ質問にも氏は的確に答えていました。
ブラジルや中国、ロシアなどのBRICs諸国だけでなく、カンボジア、スリランカ、ラオス、イラクといったマイナー諸国の経済事情にも驚くほど詳しいのには驚かされました。
その中でとくに印象に残ったコメントは、ドバイの不動産は割安であるということ。
たしか数年前にもモビアス氏はドバイ投信を奨めていましたが、せひ尋ねてみたかった質問があるんです。
「今回のドバイショックでいくらブッこいたんですか?」
もちろん、そんな勇気はありませんでしたがw
三空氏の講演はばっちり1時間、具体的にどうしたら為替で勝てるかといった実践的なスキルを語りつくす非常に密度の濃い内容でした。
FXをやられているトレーダーにとっては、マーク・モビアス氏の講演よりも100倍ためになる話だったでしょうが、会場に来てらっしゃる受講者にとってどうアピールしていたのか興味深かったです。
なぜならモビアス氏は5年先、10年先を読んで新興国に長期投資するスタイルであり、三空さんのそれはまったく逆のアプローチで市場の長期予測をせず、あくまでも目先の値動きを追って利益をあげていくトレンドフォロースタイルだからです。
一緒に来ていた友人はとても参考になったと感想を述べてました。
次回、名古屋の株オフ会でも同じような内容を話されるようなので、FXをやられている方は必聴かも知れませんね。
その後、イニシア・スター証券さんのご厚意によりマーク・モビアス氏との交流会に参加させて頂きました。
氏の風貌はスキンヘッドで迫力があり、筋肉質のでっかい人というイメージがあったんですが、実際に近くで拝見すると身長170センチもないような小柄な人でした(若いころ香港滞在中に大火事にあって髪の毛が焼け、それ以来スキンヘッドらしいとか)。
大物投資家であるにもかかわらず、とてもフレンドリーな空気を醸しだしてました。
パーティー会場には有名な業界人の方々もたくさん見えてましたよ。
うり坊さんや若林史江さんや雨宮京子さん、ムーンライトキャピタル社長の竹村尚子さん、などなど。
小生、お恥ずかしながら、腹が死ぬほど減っていたので、ここぞとばかりタダ飯を食らうのに夢中でしたね(^^)
多くの人とお話できぬまま、次の株オフ会に出席する為に、早々に会場を後にしたのでした。