今日の株式市場を振り返る 12月14日

スケアクロウさん
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 終わってみれば小動きでしたが、ザラバはダイナミックな展開でした。

 18円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下落基調となり、後場が開始して間もなく89円安を付けました。ところが、その後一転して急速に戻し、2.19円、0.02%と僅かな下げで終了しました。



 12月の日銀短観で、大企業の業況判断がコンセンサスよりも良かったことが、高めの寄り付きとなった原因のようです。

 ただし、その日銀短観の内容が全体としては、必ずしも楽観できるものではなかったことに加えて、対ドルで円安が進んだことから、マーケットは下落基調に転じました。



 状況が大きく変わったのは1時半少し前。アブダビのドバイへの資金融資やドバイワールドによる傘下ナキール社のアラビア債返済などのニュースとともに、対ドル円レートが大きく円安に振れました。同時に、日経平均株価も急速に戻して、先週金曜日の終値付近での大引けとなっています。

 銘柄の動きで目立ったのはファナック。3.1%上昇して、日経平均株価への寄与度が101円に達しました。ザラバの株価の動きを見ると、為替の影響が大きかったようです。特別のニュースは見当たらないのですが、日銀短観の設備投資計画を点検すると、中堅や中小企業の通年計画が上方修正されており、停滞の目立つ大企業も、下半期を見れば上方修正されています。このあたりが、堅調な株価の背景にあるのではと推測しています。



 アジア市場はマチマチですが、若干上げが優勢です。上げているのは、上海、香港、韓国、台湾、マレーシア。上海(+1.7%)の上昇が目立ちます。一方、下げているのはインドネシア、インド、シンガポール。すべて下げ幅は限定的です。

 欧州は上げています。英国、ドイツ、オーストリア、オランダ、イタリアなどが1%を上回って上昇しています。ドバイの信用懸念の後退が大きいようです。

 GLOBEXでは、ダウ(+32ドル)、ナスダック(+7ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅は縮小傾向です。

 今日の米国では重要な経済指標の発表は予定されていません。欧州市場が強いこともあって、比較的に堅調な株価推移が期待できそうです。

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