リース会社をご紹介します。
リース会社にはあまり違いがないと思われがちですが、それなりに会社の特徴が見られます。興銀リースは、建機や産業・工作機械の取扱が多く、大企業向けビジネスが得意です。
まず、興銀リースの建機リースは良いビジネスモデルを有しています。日本製の建機は中古品であっても引合いが強いので、リース後の建機はアジアなど建機需要の高い地域で良い値段で売れます。興銀リースは独自の販売ルートを開拓している点と、中古ビジネスに必要な「モノに対する目利き」を養っている点で先んじています。
次に、大企業では財務マネジメントの手段としてリースの持つ機能が再評価されつつあるようです。この傾向は、大企業向けビジネスが得意である同社には歓迎すべきことだと言えそうです。興銀リースには、複雑化した顧客ニーズに応えるノウハウの蓄積がある点が、一般的なリースのみを行う会社と異なっています。
さて、近年興銀リースでは状況判断の良さが伺える事項が続いていす。経営不振に陥りそうな会社を事前に察知したり、不動産関連融資姿勢をいち早く消極的に変更したり、サブプライム関連の損失が少ないなど、何故かは分かりませんが、名前を冠している「興銀」に倣ったような優れた情報収集と判断力が伺えます。
この情報収集力と判断力には、外部からの分析だけでは把握できない価値がありそうだと感じています。恐らく、機動的に動ける企業体質と、同社が多くの地方金融機関と情報収集のネットワークを築いている点と関係があるのでしょう。
興銀リースの足元の業績は改善傾向にあり、信用コストも落ち着き、また資金調達環境も改善したことから今年度の収益予想を引き上げました。設備投資が冷え込むなど事業環境が悪い中においても、独自の強みを生かして健闘している印象があります。最近では株式市場においても、特徴のあるこの企業はしっかり評価されつつあるようです。
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