米国株式市場を振り返る

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 11日のダウ平均株価は65.67ドル、0.63%高で終了しました。市場が開ける前の時間外取引での上昇や、発表された経済指標の強さを考えると、必ずしも好調な動きとは言い難い感じです。ナスダックがわずかながら下落したことも気になります。



 注目された11月の小売売上高や12月のミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が、ともにコンセンサスを大幅に上回りました。これを受けて、消費関連セクターの株価が堅調に推移してマーケットを支えました。コカコーラの値動きがそれを物語っています。



 ところが一方で、ドルがユーロや円に対して上昇したことが、国際商品市況の下落を誘いました。そのため、資源株の低迷がマーケットの重石となったようです。産金株であるニューモント・マイニングの軟調さが目を引きます。



 加えて、代表的なハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数が1%ほど下落したことを反映して、ナスダックが0.03%と僅かですが下落したのが気になりました。

 というわけで、ダウ平均株価は上昇したのですが、米国株式市場が強かったというイメージはありません。

 したがって、金曜日には大きく反発した日経平均株価なのですが、月曜日にそのままスムースに上昇基調が維持されると見るのは楽観的すぎるような気配です。CMEの日経平均先物価格(円ベース)は9,930円。どうも安い寄り付きとなりそうです。

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