10日の東京株式市場で、日経平均株価は3日続落した。大引けは前日比141円 90銭(1.42%)安の9862円82銭と、3日以来1週間ぶりに1万円の大台を下回った。香港などアジア株式相場の下落を受けて投資家心理が悪化。外国為替市場で円相場が1ドル=87円台後半まで上昇し、輸出企業の採算悪化が警戒された面もあった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。 くすぶり続けるギリシャや中東などの信用リスクへの懸念も心理的な重荷になった。前日9日の米株式市場では信用リスクの高まりがひとまず一服したものの、先行きを慎重にみる雰囲気は強かった。