CMO事業拡大へ。懸念材料も
<株価は安値圏と思われる>
株価は従来下値サポートラインと見られていた2万円を割り込んできており、安値圏にあると思われる。しかし第一三共(4568)から静岡工場を取得(最終合意済み。来年4月から寄与する予定)することで、CMO事業(医薬品の製造受託事業。製薬会社から委託を受け、医薬品の製造に関わる業務を行う)の売上が拡大する見通しであることはプラス材料だが、現時点では取得金額が未定であり、のれん等の償却負担増が定かでないことから、同社へのマイナスの影響が把握しづらい状況にある。10/9期会社計画には、推定値として暫定的に織り込んでいるようであり、大きく狂うことはないと思われるが、その点が明確になるまでは、本格反騰は難しいのではないかと見ている。なお同社では、来年5月の2Q(1-3月)決算発表時(または以降)に、中期展望という形で、明確にする意向である。
<10/9期売上計画は達成可能だろう>
09/9期末受注残は285億円弱(08/9期末255億円弱)であること、下期から静岡工場の寄与でCMO事業の拡大が期待できることから、10/9期売上高計画は十分達成できる状況にあるといえよう。現時点では暫定的に10/9期業績は会社計画、11/9期については、下記程度を予想する。(岸 和夫)
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