kazzmarさんのブログ

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「WiBRO World Forum」なるものに...

出掛けてきました。MIC;韓国情報通信部(日本の総務省にあたる官庁)主催で、今日明日パシフィックH(品川)で開かれてます。
(ご存知かもしれませんが)「WiBRO」は、日本より一足先にサービスインしてる韓国のmobileWiMAX(IEEE802.16e)です。
個人的には(固定系ではなく)mobileWiMAXの普及については、懐疑的な見方をしてます。で、なぜ出向いたのかというと、自国版を標準化させ 世界で先陣切って開始した韓国主催ですから、"押せ押せ"なトーンの最たる雰囲気となるのは想定済み、その中でこそ見えてくる"弱気"に本質的な問題が浮き彫りになろうかと考えた訳です。

が、やはりまだエリア展開もSeoul市内の一部のみ、2008年で近郊までという段階、Subscriberもまだ僅か。そこまで"強気"という感じではなかったですね。逆に、明確になってきたissue(課題)が列挙され、"弱気"とまではいきませんが「"着実"に進めていきますんで長い目で見てね」という印象を醸し出してました。人口/経済規模が日本の1/4位の韓国は、政府・企業ともに国内をテストベッドと考えてる節があります。国内での"mobileWiMAX実験"をテコに海外で拡販することの方が主題...今後、韓国と台湾の熾烈な戦いが始まることになるんでしょう。

韓国もそうですが、Urbanエリアでのデータ通信主体では(今のWiFiもそうですが)限定的な利用に終わりますし、何よりLTE等の今後の携帯電話網との差異化が明確でありません。(日本での成功は覚束ないという見方に、やはり変わりはありません)

それより、興味を引いたのはKTやSKTのFemtoCell戦略です。着々と進行してます。FemtoCellはブロードバンドルーター程度の大きさの超小型携帯基地局。事務所や家庭に置いて、不通解消を狙うもの...なんていうのは表面的で、"オールIP化の入り口"で、"基地局投資負担のユーザー転嫁"であり、"キャリア網へのトラフィックのヘッジ手段"なのです。

日本ではSBMが積極的に総務省に働きかけてますが、(多分NTTの圧力もあり)来春認可というほどすぐには動きそうもありません。「基地局なんだから通信事業者のモノ、動かしちゃダメだし、電源落としちゃいけません」なんていう法律見解をタテにしてちゃ、日本の競争力は将来どうなっちゃうんでしょ?
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