北陸新幹線で県追加資料提出へ ~ NHK新潟 ~
北陸新幹線の建設をめぐって、新潟県が、国は自治体の意見を聞かずに工事の計画を認可したとして、国と地方の争いを調整する委員会に審査を求めている問題で、委員会がきのう新潟県に追加の説明を求めることになったことについて泉田知事はきょう今月21日に開かれる次回の会合に向けて追加の説明資料を提出する考えを示しました。
北陸新幹線の建設費をめぐって、新潟県は、国の説明不足を理由に負担分の支払いに応じず、前原国土交通大臣が自治体の意見を聞かずに実施計画を認可したのは不当だとして、先月6日、国と地方の争いを調整する総務省の「国地方係争処理委員会」に審査を申し出ていますが、昨夜の会合で新潟県の申し出が、審査の対象となるかどうか議論を交わしました。
その結果、前原大臣が実施計画を認可したのは建設主体の鉄道運輸機構に対してであり、新潟県の主張する不利益に国の関与があったとはいえないとして、現時点で審査の対象にするか判断ができないとして新潟県に追加の説明を求めることになりました。
これについて泉田知事はきょう記者団に対して「指摘に対ししっかりと答えられるように準備をしたい」と述べて今月21日に開かれる次回の会合に向けて追加の説明資料を提出する考えを示しました。
また、きのう新潟県を除く北陸新幹線沿線の3県の知事たちが開いた会議について「出席できなかったことは遺憾だが、新幹線のリース料を地方に還元することなど新潟県の考え方を理解してもらえた部分もあった」と述べました。