今日の寄り付きは厳しい下げとなりそうです。ザラバもマーケットを引き上げる要因が見えないため、軟調な展開を予想せざるを得ません。
CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,220円を寄り付きのメドとしています。
今日は、10月の全国消費者物価指数、完全失業率、家計調査、有効求人倍率、商業販売統計速報など重要な経済指標の発表が続きますが、やはり為替動向がマーケットにとっての最大の注目点となりそうです。
対ドル円レートは現在は小動きですが、円高基調に変化はなく、予断を許しません。
しかも、対ユーロでも円高への振れが目立つのが気になります。
円高に対して政府が何の政策的な対応手段も行使する意思を(能力も?)持ち合わせていないという安心感のようなものがグローバル・マーケットにあるわけですから、ドル安の受け皿とならざるを得ない状況が続きます。
とすれば、株式市場は上がろうにも重石が大きすぎて上がりようがないということになります。ザラバも軟調な展開と見ざるを得ません。
多少期待を持っていたヨーロッパの市場は大きく調整しています。ドイツ市場も、ザラバでは多少の落ち着きを見せていたのですが、大引けにかけて一段と下げてしまいました。マーケット・センチメントの弱さが鮮明です。
今日は悲観的な論点ばかりになってしまいましたが、実は、10月末以降、ダウ平均株価の上昇が続く中で、日経平均株価が下落して、両市場の乖離が不自然なほど大きく拡がったことに注目しています。
もし、この乖離が、現在の状況を予知して、あらかじめ織り込んだ結果であるとするならば、今日のザラバにそれが現れるかもしれないという期待を持っています。
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