ライト工業(1926) : 健美操

スケアクロウさん
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建設会社をご紹介します。今回は、逆張り的な発想を用いています。

ライト工業は特殊土木を得意とする建設会社で、地盤改良工事と、法面(のりめん、土手の斜面)保護工事を2本柱としています。

地面の下に何が埋まっているかは、掘ってみないと分かりません。地盤改良工事では、予想外の地質に遭遇した時に、その都度柔軟に対応ができるかで真価が問われます。

ライト工業は適切な設計変更を提案する能力に優れ、また工事に使用する機械と工法のバリュエーションが豊富であるため、自社であらゆる対応ができることが強みです。これらを武器にして業界のリーダー的な存在となっています。生放送番組でも予想外の出来事に対して臨機応変に対応できる人への信頼は厚いですよね。

ところで、同社では特殊土木という性格上、公共工事が大きな比重を占めます。現在、公共工事を取巻く事業環境には不透明感があり、関連銘柄は人気がありません。ただし、公共工事の削減は今に始まったことではなく、ライト工業も長い間工事量の減少に悩んできました。

それに対して、とにかく耐えることを選択し、販売管理費などのコストを削減し続けて来ました。この何年にも及ぶ凄まじい努力によって、現在では贅肉のない体質になっていることも、同社の強みです。

さて、内向な公共工事に傾注してきた建設業界ですが、その実用的な技術が世界に求められ始めています。ライト工業も、昨年米国の子会社を通じてアフリカのアンゴラで大型案件を受注しました。今後も海外で安定した受注が出来るかは努力次第ですが、その礎となる技術が認められたことは喜ばしいことです。

今後も公共投資の動向からは目が離せませんが、一方で、高度成長時代に構築されたインフラの中にはそろそろ修繕が必要なものが出始めており、いずれ実需として現れることも期待されます。将来どこかで、技術に優れた建設会社が活躍する環境が整った時のために、覚えておいて頂きたい銘柄です。皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
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