こんにゃくの上を歩いているような、踏ん張りのきかない日が続いたのですが、今日はようやく地面の上を歩いたという感じでした。もっとも、ぬかるみは多いのですが・・・
10月の貿易収支の黒字額が予想を大きく上回り、10月の企業向けサービス価格指数も事前予想に比べて前年比のマイナス幅が縮小するなど、良好な経済指標の発表で始まった日経平均株価ですが、前場は方向感の欠けた変動に終始しました。
ところが後場に入ると、比較的に鮮明な上昇トレンドを描く展開となり、40.06円、0.43%高で終了しました。寄り付きから60円高の上昇です。
前場の方向感に欠けた動きの背景は、対ドル円レートの急速な円高方向への振れであると見ています。そして、後場の上昇は、円高への動きが止み、わずかながらも円安方向に向いたことが影響したようです。
典型的な円安メリット銘柄であるTDKの後場の動向が、為替に連動したマーケットの展開を物語っています。
また、デンソーやホンダなど自動車関連株の堅調さが目を引きました。
為替次第のマーケットという状況が続きます。グラフには示されていないのですが、午後6時20分ごろから急速に対ドル円高が進み、87円半ばになりました。同時に、堅調に推移していた夕場の日経平均先物価格が急速に値を消しています。7時頃からは為替の動きは落ち着きを取り戻してはいるものの、油断もスキもないと言った感じです。
アジア市場は、インドネシアとマレーシアを除き上昇しています。上海(+2.1%)、香港(+0.8%)の好調さが目立ちます。
GLOBEXではダウ(+37ドル)、ナスダック(+8.0ポイント)ともに上昇しています。上昇幅は拡大しています。
今日は、10月の個人消費支出、耐久財受注、戸建て新築住宅販売統計、そして11月のミシガン大学による消費者信頼感指数の確報値など、注目統計の発表が続きます。翌日が感謝祭のため休日になりますので、今日のマーケットの動きは予断を許さないようです。
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