今日の日経平均株価は低く始まりそうです。ザラバも軟調な展開となりそうです。対ドル円安の動きが転換する気配が見えないためです。ただし、マーケットの調整がかなり進んでいることから、小動きにとどまり、急落は避けられると見ています。
CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,340円が寄り付きのメドとなりそうです。
ダウ平均株価は17.24円、0.17%の小幅反落となりました。前日に大きく上昇しているため、その反動としては小幅で、むしろ健闘したと言えそうです。
経済指標は弱いものが目立ちました。7-9月個人消費の改定値、9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数とFHFA住宅価格指数、11月のリッチモンド連銀製造業指数などはコンセンサスを下回りました。わずかに、11月の消費者信頼感指数が事前予想を上回った程度です。
そのため、ほぼ前日終値の水準で始まったダウ平均株価は10時過ぎには下げ幅を91ドル強まで拡げました。ところが、ドル安の進行がマーケットを支えました。3時前には一時的にプラスの転じています。金価格が堅調に推移して、産金株であるニューモント・マイニングの株価がザラバで戻たのが目を引きました。
加えて、ドル安が米国企業の収益に貢献することが意識されたように見えます。
VIX指数が3%強下落して、ドル・キャリーを促し、ドル安を促進している点も見逃せません。
そうなると、問題は今日の日経平均株価です。ドル安ということは、円高の動きが簡単には止まりそうもないことを意味するためです。
10月の貿易統計と企業向けサービス価格指数などの経済指標の他、内田洋行の決算発表があるのですが、今日も注目は為替動向ということになりそうです。
すでに株価の調整が進んでいるため、ザラバは軟調ながら小動きと言うのが現在の想定です。総悲観のような雰囲気がマーケットを覆っているために、むしろ過剰な悲観は避けたいと考えています。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム