10/3期の純利益計画据え置きだが、上振れ期待
<株価は評価不足で中期的に上昇余地があろう>
株価はやや軟調な展開である。しかし指標面で見れば、09年9月末実績PBRが0.7倍台であり割安な水準と考えられる。収益基盤の着実な強化に対しても評価不足であり、中期的に上昇余地は大きいと考える。
<事業環境は着実に上向き>
10/3期2Q累計(4〜9月)は前年同期比で減収減益だった。需要減少や市況下落による売上総利益減少、持分法損益減少、有価証券損益減少などが減益要因である。ただし2Q(7〜9月)は1Q(4〜6月)に対して増益であり、事業環境は着実に上向いていると言えるだろう。
<通期の純利益計画を据え置き>
10/3期については、需要回復ペースが想定より遅いため売上総利益は下振れるが、原油や銅の市況上昇、利息収支の改善などがプラス要因となる。資産入替に伴う売却益も予定している模様で、通期の純利益計画を据え置いた。2Q累計の進捗率は54%であり、商品市況上昇が期後半の収益に寄与することも考慮すれば、上振れの期待が高まる。(水田 雅展)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------