20日の日経平均は、9497.68(-51.79)と下落。転換線、基準線、直近安値の下、RCI、MACDも下降。ボリンジャーはマイナス2σの近辺であり、どれをとっても下降基調。週足も基準線、転換線の下で、転換線が基準線を切りそうになっており、RCI,MACDも下降。ボリンジャーもマイナス2シグマの近辺。現在の水準で遅行線が日々線と交差しているので、抵抗があるはずだが、ここを抜けると週足も下にめどがなくなりそうだ。月足は、基準線の下、転換線8894の上、MACDはマイナスだがまだシグナルの上であるものの、RCIは下降。つき足ボリンジャーはTP9659をきってしまっており、バンドも狭まってきており、転換を示唆。RCIの動きから見て、数ヶ月は下降圧力が強まり、月足転換線か、直近の月足の安値である2009年の7月の9050を試す動きになりそうだ。そこで踏みとどまらないと、さらに下げてゆく可能性がでてくる。ただTOPIXのほうは、すでに7月の安値を割り、月足の転換線も割り込んできている。TOPIXが日経平均の先行指標だといわれているのが正しいとすれば、日経平均も危うい。
ダウは10318.16(-14.28)と小幅安。まだ基準線10058、転換線10304は保っているが、ボリンジャーはプラスσ10298をぎりぎり維持しているが、MACDもRCIも頭を明確に打ってきているので、目先当面高値をつける可能性もでてきた。もっとも週足の方は、まだ基準線、転換線、雲の上でボリンジャーもプラスσ10096の上で、上昇基調。月足は基準線10334の直前にきて抵抗にあって足踏みしているところ。これをぬけられないと、長期の上昇基調の転換にはならないのだが、月足ボリンジャーはプラスσ9845の上にあり、上に抜ける勢いはまだありそうな気配もしており、要注目だ。
チャート上は日米があまりにも対照的だ。ただアメリカの10年もの国債の金利の動きをみると、上昇の機運にはなっていない。日足は基準線転換線の下で、ボリンジャーはマイナスσの下で、下降基調。週足も転換線の下で週足ボリンジャーもマイナスシグマの近辺で、下降基調である。長期月足の金利の動きをみても、RCIは下降中で、まだ数ヶ月は下向き圧力がかかりそうだ。景気が本当に回復しているのであれば、金利があがってこないといけないと思うのだが、その気配はどうも感じられない、とすると、金の上昇といい、ダウの堅調な上昇は、超低金利の金余りもたらした現象で、景気の実態を反映していないのではないかという疑いを捨てきれない。もちろんドル安がアメリカの産業を支えるという期待が込められているとも思えるが、実態が本当についてくるのだろうか。民主党政権への不信など特殊日本的な要因で日本が出遅れているのは、否定できないが、その解釈だけでいいのだろうか。アメリカの景気指標と株価のミスマッチがあるような気がして仕方がない。ヘッジファンドが暗躍しており、ダウも早晩調整に入るという意見もあるようだが、気になるところである。