大きく下げた寄り付きでしたが、終わってみれば、ザラバの意外な堅調さが印象的な一日でした。
米国の株式市場が下落した影響で、89円安で始まった日経平均株価は前場終了間際には125円まで下げ幅を拡大しました。ところが、後場に入ると一転して上昇基調になり、51.79円、0.59%の下落で大引けとなりました。底値から大引けまで73円強上昇したことになります。
自律反発と思われる銀行株の堅調な動きが目を引きました。ただ、みずほFGのザラバの動きが示唆するように、銀行株は前場から既に堅調であり、特に後場のマーケットの上昇を牽引したということではないようです。
そこで、何が牽引役だったかが気になるところですが、意外にファーストリテイリングが健闘と見ています。終値は3.3%の下落でしたが、ザラバの動きを追ってみると、前場の低迷から、後場は一転反騰に転じています。これがかなり大きく寄与したようです。
対照的に、半導体関連銘柄の低迷が目立ちました。米国の半導体指標の下落が直撃したようです。
対ドル円レートが円高に振れたことも、半導体関連銘柄にはダメージであったと思われます。
アジア市場はマチマチです。米国市場が大きく下げたにもかかわらず、上げている市場が数の上では優勢です。インド(+1.41%)、インドネシア(+0.75%)の堅調さが目を引きます。一方、香港が0.83%下げています。
GLOBEXではダウ(-70ドル)、ナスダック(-11.0ポイント)ともに下落しています。前日に発表されたデルの業績がコンセンサスを下回ったことが大きく影響しているもようです。株価は、開け前の時間外取引で8%と大きく下落しています。
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