米国株式市場の上昇を受けて、今日の日経平均株価は若干高く寄り付きそうです。ザラバでの大きな変動は想定していないのですが、対ドル円レートが前日より僅かに円安に推移していることや、前日にマーケットが下落した反動もあって、堅調気味の推移を期待しています。ただし、三菱UFJフィナンシャル・グループの決算から目を離せません。
CMEでの日経平均先物価格(円ベース)9,760円を寄り付きのメドとしています。
ダウ平均株価は30.46ドル、0.29%と僅かに上昇しました。ザラバでは軟調なところが多かったのですが、大引け前1時間で切り返しました。
10月の鉱工業生産や、11月のNABH住宅指数はコンセンサスを下回りましたが、10月の生産者物価指数が事前予想ほど上昇しておらず、インフレ懸念が遠のいため、市場のセンチメントは悪化しませんでした。
2.1%下落したVIX指数のザラバの動きを見ると、マーケットのセンチメントはむしろ改善して、リスク許容度が高まったことを示しています。
低金利の継続とVIX指数の下落から、ドル・キャリー・トレードが促されたようです。午後になると、石油など商品市況の上昇が目立ちました。産金会社であるニューモント・マイニングの株価が午後になって回復に転じています。このような動きがダウ平均株価の大引け前の上昇を支えたと思われます。
日経平均株価にとって、堅調な米国市場はプラス要因なのですが、それを支えているのがドル・キャリー・トレードであるとすれば対ドル円高を促すことになるので、悩ましいところです。
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