http://press.jal.co.jp/ja/uploads/2008.2.29.pdf
みずほこーお、三井住友、三菱UFJの各銀行や商社など。。。くわしくはP13を参照
この株主はつぶれたときに一株あたり250円ずつはらうので、結構おとくだなあと。この優先株が実はMSCBmodokiであったのは下記のブログ参照。
http://mbcs.jp/at/2008/03/mscb.html
優先株という名のMSCB優先株という名のMSCB
日本航空が約1500億円の増資を行うとのこと、日経には次のように載っていた。日本航空は二十九日、再建のロードマップとなる新中期経営計画(二〇〇八―一〇年度)を発表した。三月中に総額一千五百三十五億円の増資を実施することで取引先などと合意。
新聞などでニュースを見ていると「優先株の発行か。ふーん。」ということで気にもならないのだが、日本航空が発表している第三者割当による株式の発行に関するお知らせを読んでみると、なかなか興味深い。今回の“取得請求権付優先株式”の内容をよくよく見てみると、これってMSCBに似てるなぁという印象だ。
まず、名称こそ優先株ということで株式であるが、中味はとっても社債に似ている。まあ、優先株ってもともと、そういう資本と負債の中間的な性格を持つものなんだけれど。社債に似ているというのは、今回の優先株が次のような特徴があるから。
・議決権がない
・残余財産分配権が普通株より優先する(通常の負債よりは劣後)
・優先配当がTIBOR+3%と実質変動金利
次に、取得請求権なんだけれど、優先株を普通株に転換するに当たって、優先株1株が普通株1株に転換されるわけではない。じゃあ、転換価額がどうやって決まるのかといえば、株価の動向次第というわけだ。しかも、株価が下がったときは、転換価額が下方に修正されるけど、株価が上がっても上方に修正されるわけではない。これって、MSCBそのものじゃないの?
もちろん、往時のMSCBほどひどくはない。内容をマイルドにするためにいろいろと工夫がしてある。
・当初転換価額の決定が3年後なので、今回の経営再建プランで業績が回復し株価が上がれば転換価額も高くなる
・転換価額の見直しは年1回
・転換価額の下限は当初転換価額の50%
それにしても、「転換社債型新株予約権付社債の発行」って言うと印象が悪いけど、「第三者割当による株式の発行」だと、それほど印象が悪くないから不思議だ。
MSCBは昔結構こっていたのだけれど、興味がない会社でもどきを発行されると結構気がつかないものなのだなあと。