日経平均株価は34.18円、0.34%の下落で終わったのですが、個人的には軟調であったという印象はありませんでした。前場の動きに比較すると、後場が相対的に底堅く推移したことに注目しています。
最近は、前場堅調・後場調整というパターンが恒例化していましたが、今日は逆でした。
米国株式市場の下落を受けて、11円安で寄り付いた日経平均株価は、9時半過ぎには85円まで下げ幅を拡大しました。ところが、その後は徐々に下げ幅を縮め、1時半頃にはほぼ前日終値の水準近くまで戻しました。残念ながら、多少息切れして34円安で終えたのですが、底値から50円強上げたことになります。
週末の手じまいの動きや、大きく円安方向に振れた対ドル円レートが、ザラバの間ジワジワと円高方向に揺り戻す中で、後場が前場に比べて堅調であったことは、かなり良いシグナルではないかと、個人的には、見ています。
後場の堅調な相場の牽引安が必ずしも鮮明に浮かび上がるわけではないのですが、アナリストが投資判断引き上げたと伝えられるシャープの動きが目を引きました。
加えて、米国の半導体製造装置メーカーであるアプライドマテリアルの好決算と業績見通しの上方修正が影響したためか、東京エレクトロンなどの株価もマーケットに貢献したようです。
アジア市場は上げ優勢です。インド(+0.92%)の好調さが目立つ一方、下げたのは韓国(-0.05%)、台湾(-0.07%)のみでした。両国の下げは僅かです。したがって、日経平均株価の下げが突出しているような感じです。
GLOBEXでは、ダウ(+30ドル)、ナスダック(+6ポイント)ともに上げています。
今日は9月の貿易収支、10月の輸出入価格に続いて、注目の11月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が発表される予定です。ミシガン大学の指数は71.0と前月の70.6から上昇するというのがコンセンサスとなっているようです。
現在CMEでは日経平均先物価格(円ベース)が9,765円となっており、今日の日経平均株価の終値をわずかに下回っているのですが、消費者信頼感指数がコンセンサス並みか、それ以上であれば、米国市場の堅調な推移が期待きそうです。とすれば、日経平均先物価格の上昇もあるだろうと期待しています。
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