先日イオン 8267が1000億のCB発行
というニュースで株価が急落しました。
毎日の生活で欠かせない食料品業界であり、
株価が堅調に推移する生活必需品を多く
扱っている業界です。
そのギャップが気になったので調べて
みましたが、スーパー業界の見通しは
今後も明るくないようです。
はっきり言ってしまえば限られたパイの
奪いあいなのですが、その奪い方がほぼ
安売り合戦になってしまっています。
好調だった2007年の営業利益率をみれば
2~3%。
純利益で計算してみると、売上に
対する利益が1%以下となります。
1000円の売り上げで利益が10円以下という
ことです。
企業により1%を超えている会社もありますが
全体でみると薄利どころか、1日のバイト代を
払うにも100万円以上売らなければいけません。
ちなみに高収益、高配当でおなじみ任天堂は
営業利益率は30%、売上に対する純利益率は
何と15%でした。
1000円の売上で150円の純利益になります。
(営業利益ではありません)
他にも過去のスーパー業界の歴史を振り返ると
00年 長崎屋が会社再生法申請
01年 マイカルが会社再生法申請
02年 西友がウォルマート傘下へ
04年 ダイエーが産業再生法申請
そして05年にはイトーヨーカドーが子会社の
セブンイレブンと経営統合しましたが、実際には
吸収されたような形です。
最近はPBで収益を改善しようとしていますが
こちらも他社と値下げ競争になるでしょうね。
今年、ある会社が業績を伸ばして株価が伸びても
それが来年、それ以降続く保証がこれではどこにも
ありません。
投資家も手を出しにくくなるので、早期に思い切った
ブレイクスルーが必要かと思います。
http://saig.livedoor.biz/archives/1589249.html