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日本株は出遅れか?
最近、いろいろなところから「日本株出遅れ」の声が聞こえてきます。
確かに、NYダウは1万ドルを超え年初来高値を更新する一方で、日経平均は1万円を割り込みもたもたしています。このような状況を見れば、「出遅れ」と言えないこともありません。
しかし、日経平均のPERは40.86倍で世界の株式市場の中で突出しています。PERから見れば「出遅れ」どころか「割高」とも言える状況です。
NYダウのPERは15.99倍であり、その当たりが世界の一般的水準です。今年に入り70%ほど上昇した、上海市場のGPRでも23.91倍、インド市場のGPRでも19.87倍です。
今の日本株は来年の業績改善をも織り込んできていますので、悪材料には大きく反応し、好材料には反応しにくい状況にあるのもうなずけます。
当面はあまり大きく期待しない方がよさそうです。
以下の点は注意が必要です。
①予想利益のブレ。
前記のPERは「キャピタルパートーナーズ証券の世界の株価一覧」の数字です。日経新聞の日経平均のPERは33.95倍と大きく違っています。一株利益で言うと、日経新聞が290.77円、キャピタルパートナーズ証券が241.60です。2割の利益差があり、PERでは7ポイントの差が出来ます。
②予想利益が利益が少ないためのブレの大きさ
10年3月期の一株利益は09年3月期の赤字から大幅に回復するとはいえ、最高益からは大幅に少ない状況です。120円から150円の増益で5割増益になってしまいます。
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