今日は堅調な展開を期待していたのですが、マーケットのセンチメントの悪さが目立つ一日になってしまいました。
米国株式市場の急騰を映して95円高で始まった日経平均株価は、10時半過ぎには170円まで上げ幅を拡大しました。しかしながら、後場に入ると一転して調整局面となり、ピークから100円以上下落して、61.74円、0.63%高で終えています。
前場を押し上げた重要な背景は、米国株式市場の上昇です。その米国株式市場の上昇の要因はG20の展開でした。よく考えてみれば、週末のG20に対して、月曜日の日本市場はさしたる反応を見せませんでした。そして、米国市場につられるように、今日になって上げたということは、日本市場が独自にG20を消化することができなかったとを意味するように思います。それだけマーケットのセンチメントが悪いように感じられました。
後場の調整は為替の影響が大きかったようです。特に2時を回ってからの急速な対ドル円高方向への振れは、ただでさえ悪い市場センチメントを凍りつかせてしまいました。
トヨタのザラバの動きが、為替の影響の大きさを示唆しているようです。
ただし、冷静に見れば、このマーケットセンチメントの悪さは、現在がテクニカル的に見て底の近辺にあるという見かたと矛盾しないと考えます。ピークに近い時は、強気が充満して、円高などの悪材料をものともせずに上昇する傾向が見られるのですが、現在はそれを裏返しにした状況であると、個人的には見ています。
2時に発表された10月の景気ウォッチャー調査の数字が弱かったことが、多少影響した可能性がありますが、株式市場には既にかなり織り込まれていたようです。
アジア市場はインドネシアとインドを除いて上げてはいるのですが、上げ幅はザラバで急速に縮小しています。GLOBEXでのダウやナスダックが下落基調で推移していたことが大きく影響したようです。
そのGLOBEXですが、現在ダウ(-41ドル)、ナスダック(-2.5ポイント)とも下落しています。ただし、ナスダックが下げ幅を急速に縮小させています。ダウも緩やかながらマイナス幅が縮まっているようです。
今日は、全米不動産協会による中古住宅平均価格の発表の他に経済指標の発表は予定されていません。注目を浴びる決算もない模様ですから、前日の急騰の反動もなく、無難な推移が予想されます。
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