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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への財政投融資廃止
ファンダメンタルズに大きな変化がない中、相場は株式需給で戻している。「3月に入ってからの主な買い手は公的資金」(立花証券の平野憲一執行役員)のようだ。東京証券取引所が公表する3市場の主体者別売買動向を見ると、信託銀行は年初から3月第2週まで10週連続で買い越した。買越額の累計は2兆3000億円。相場が下がれば買いが膨らむ可能性があり、3月いっぱい堅調な相場展開を予想する声が多い。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が3月末に実現を目指す基本ポートフォリオでは、国内株式の比率が11%となっている。しかし08年末時点で9.46%にとどまっており、買い余地はある。
ただ、GPIFは新年度入り後、公的年金部門の財政投融資廃止に伴う新規資金の流入がなくなる上、年金給付のための積立金の取り崩しが始まり、売りに転じる可能性が指摘されている。加えて、4月以降に順次発表される08年度の企業決算と09年度業績予想が低くなる可能性が高く、相場は再度下値を模索する展開になる、との見方も少なくない。あくまで戻りは短期と割り切らざるを得ないようだ。
4月以降の買い主体不在との見方が広がっている。一部には機関投資家のヘッジ売りの買い戻しが続くとの説もあるが、これはこじつけと見るのが妥当。
4月末から始まる決算発表を警戒して軟調な展開となってもおかしくないが、来年度の業績不安は既に織り込まれており、ここで大きく下げないなら5月以降は堅調な相場になる可能性有り。
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