日経平均株価は大きく下落したのですが、後場にかなり切り返したせいか、低迷したという印象は強いものではありませんでした。
米国株式市場の下げを反映して82円安で寄り付いた日経平均株価は、1時過ぎには173円安となったのですが、その後は下げ幅を縮め、66.22円、0.64%の下落で大引けとなりました。底値から100円以上戻したことになります。
後場の戻りの背景は、対ドル円レートが急速に円安方向に振れたことにあるようです。
ホンダのザラバでの値動きを見ると、やはり為替の動きが大きかったことが窺われます。
中国の7-9月GDPが前年同期比8.9%の増加となりましたが、ほぼコンセンサスどおりだったため、日本のマーケットへの影響は読み取れませんでした。もっとも、上海市場も0.6%の下げで終わっています。
アジア市場は、マレーシアを除いて下げています。韓国、台湾、インド、インドネシア等の市場の下げ幅が、日本を上回りました。
GLOBEXでは、ダウ(-8ドル)、ナスダック(-5ポイント)ともに下げていますが、下げ幅は僅かづつ小さくなっているようです。といっても、前日の大幅下げの後にしては、反発力の弱さが気になります。
今日は、週間の新規失業保険申請件数、8月の連邦住宅金融局(FHFA)による住宅価格指数、9月の景気先行指数などの発表が予定されています。同時に、決算が続々と出てきます。注目度が高いのは、AT&T、ダウケミカル、メルク、スリーエムなどですが、その他マクドナルド、アマゾン・ドット・コム、UPSなどもフォローしたいところです。
昨日のウェルズ・ファーゴの下げをきっかけとする米国市場の下落が、単に一時的なものなのか、あるいは基調の転換を示すシグナルであるのかを推測するうえで、今日の動向がとても重要だと思っています。
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