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日足における移動平均線の重要度

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ドル円の日足チャートです。途中、わかりやすい押し目を作っていますので、正しい上昇トレンドともいえる展開です。-2σからの反転後、もたついた3つの足の最後、下髭を作ったところが損切り、あるいは利食いのチャンスだったわけですが、そこで逃げられなかった場合は移動平均線超えまで我慢するしかなかったという展開です。とはいえ、売り仕掛けのタイミングは遥か手前だったので最悪でも±0でのトレードだったはずです。そうでない場合は、仕掛けのタイミングを間違っていたということになります。終わってみればわかる展開も、渦中にあっては見えません。結局のところ、利食い・損切りも重要ですが、何より相場に入るタイミングが重要であることがわかります。高いところを売る、安いところを買う、というのは、思った以上に難しいものです。日足での取引の場合は、基本的には移動平均線がそのタイミングを示唆します。今回の下落トレンドでは3回の売りチャンスがありました。3回目のチャンスは、2日後には下髭をともなって押し目形成を手伝うこととなったので、利は薄いものとなりましたが。今後の展開としては、+2σを超える上昇ののちに反落、その反落の中で、+1σラインや、移動平均線における買い仕掛けというのが王道です。緩やかに上昇を続けて+2σ超えがなかったとすると、もう仕掛けのタイミングは逸してしまったと言わざるを得ません。上昇トレンドを信じて仕掛けることはできなくありませんが、それはリスクが大きいだけです。そのリスクを背負うかどうか、それだけの問題です。日足でトレードするならば、移動平均線が上向きになり、そして移動平均線までの下落を待つ心の余裕が必要です。
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