【エルピーダメモリ】会社側が2Q業績速報を発表。8四半期ぶ…

[TIW藤根 靖晃さん]

会社側が2Q業績速報を発表。8四半期ぶり営業黒字に転換

＜2Qは営業黒字に浮上＞
10月15日2Q（7-9月）業績速報が発表された。8四半期ぶり営業黒字に転換。足元でDRAM価格は上昇基調にあるが、今後不需要期を迎えてもDRAM価格の調整は小幅、短期間となる可能性が高いとTIWでは見ている。現在の株価は来期TIW予想PERが10倍強であり、割安感のある水準と考えられる。

＜TIW業績予想を見直した＞
TIWでも9月からの単月黒字化は織り込んでいたが、2Qでの営業黒字化は想定以上でポジティブ。PC向け汎用DRAMの価格上昇に加えて、プレミアDRAMの採算向上も後押ししたと推測。11月5日に発表される2Q決算で詳細を確認する必要はあるが、足元の推移を受けTIW業績予想を今回見直した。

＜来年はDRAM価格が大崩れする可能性は小さそう＞
DRAMスポット価格は現在2.5ドル強まで上昇しているが、次世代品DDR3へ生産比重がシフトしつつあることで従来型のDDR2に品薄感が出てきたことなどが背景とみられる。年末にかけ価格上昇は一服すると予想されるが、来年を通して需給面からDRAM価格は大きく崩れるリスクは小さいとTIWでは考えている。懸念は台湾勢の再編への機運が後退し、DRAM業界の構造問題が長期化する点であり、今後の価格動向や業界再編の進展に注目。

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