日経平均株価は107.80円、1.11%と大きく上げたのですが、動きのないマーケットだったという印象です。
米国株式市場の連日の急騰を受けて、58円高で寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎには120円弱まで上げ幅を拡大しました。しかし、その後は40円程度の狭い値幅の中で上下を繰り返したままで、大引けを迎えています。
マーケットの上昇要因と下落要因が、がっぷり四つに組んだために、動きが感じられなかったのだろうと見ています。
最大の上昇要因は米国株式市場の大幅上昇。それに、金・石油などの商品市況高のインパクトも加わりました。さらに、国内要因としては、金融株が持ち直しています。
一方の下落要因は対ドル円レート。ザラバ中の円高方向への振れが続きました。
したがって、上昇要因が強力であったにも関わらず、下落要因も負けていなかったということなのだろうと思います。もし、対ドル円レートの円高方向への振れがなければ、ザラバでもう少し上げていたかもしれません。
ということは、対ドル円レートの図が示すように、夕場の終了直後から、突然円安方向に大きく振れていることの影響が非常注目されます。
今日のマーケット動きをセクター別に見ると、非鉄・鉄鋼などの市況関連株や、銀行など金融セクターがパフォーマンス上位に並び、医薬、食品、電力・ガスなどのディフェンシブなセクターが下位を占めています。投資家のセンチメントは良好だったようです。
アジア市場はマチマチですが、香港が2%を上回る上昇を見せています。
GLOBEXでは、ダウ(+15ドル)、ナスダック(+3ポイント)とも上昇しているのですが、両者とも上げ幅は縮小しています。今日は、重要な経済指標の発表は予定されていません。7-9月期決算シーズン入りの先頭バッターであるアルコアの発表が引け後に予定されています。
明日の日経平均株価を読む上では、これから始まる米国株式市場の動向に加えて、対ドル円レートが重要だと考えています。仮に米国市場が小動きであったとしても、円安に大きく振れれば、日経平均株価の上昇も想定できます。
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