今日の日経平均株価の寄り付きは高くなりそうです。昨日の大幅な下落の反動もあって、ザラバも堅調な推移を想定しています。
寄り付きは、米国株式市場の大幅高を反映したCMEの日経平均先物価格(円ベース)10,200円をメドとしています。
前日を僅かに下回って始まったダウ平均株価ですが、10時半前には上げ幅が100ドルを越えました。午後に入って1時半過ぎに高値となる158.48ドルを付けた後も堅調さは衰えず、124.17ドル、1.28%高で大引けを迎えています。引け後の時間外取引も反落の兆しは見せていません。
買収の動きが市場を押し上げたようです。アボット ラボラトリーズがベルギーのソルベー社の医薬品事業を買収した件は、昨日ご報告したとおりです。その結果、アボットの株価は2.64%上昇しました。
さらに、ジョンソン アンド ジョンソンがクルーセル(CRUCELL)というバイオ企業を買収したことで、株価は1.1%上げています。
企業買収が、常に株価を上げるというわけではありません。アフィリエーテッド コンピュータ サービスの買収を決めたゼロックスの場合は大きく下げています。
にもかかわらず、「企業買収は、経営に対する自信の表れ」ということで、株式市場が好意的に反応して上昇したところに、相場の基調の強さがうかがわれます。
今日の日経平均株価がザラバで堅調に推移すると見る最大の理由は、好調な米国市場の動向なのですが、前日の大幅下落の反動という側面が大きいことはもちろんです。
ドル円は、大幅な円高水準ですが、前日に比べれば僅かに円安に振れており、しかも落ち着いた動きに見えます。予断は許しませんが、とりあえずプラス要因です。
今日は8月の消費者物価指数が発表されますが、それで市場が大きく動く事態は想定していません。
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