木下 晃伸さんのブログ

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G20閉幕、「出口戦略」見極め焦点

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● 【本日のニュース】/G20閉幕、「出口戦略」見極め焦点
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25日に閉幕したG20首脳会議は先進国と新興国の首脳が集まり、米国の巨額
赤字の是正や、金融機関幹部の報酬制限の具体策で合意するなど一定の成果
を得た。ただリーマン・ショック後の金融・経済危機からの脱出を図った過
去2回とは局面が変化。危機対応型の金融財政政策の転換に向け、経済の回
復度合いをどう見極めるかなど難しい課題も浮き彫りにした。


(2009/09/26付日経速報ニュースより抜粋)


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【ニュースの深層】金融緩和が株価上昇要因にならなくなった後に待つ景色
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■これまで世界の株価が大きく上昇した背景には、未曾有の金融緩和があり
ました。


この金融緩和を平常時に戻すことを目的とした「出口戦略」が注目を集めて
いますが、25日に閉幕したG20首脳会議では、時期尚早という判断で終わり
ました。


金融緩和が続くことは、株式市場にとってポジティブに働いてきました。し
かし、今回は、日本を含め世界の株式市場はネガティブに動いています。



■これは、金融緩和が多くの市場参加者にとって所与のものになり、株式市
場にとって当たり前になってきていると考えられます。


株式市場はサプライズが起こった時に大きく上昇します。投資家にとって誰
の目にも明らかになってくると株式市場は反応しない、ということになるで
しょう。


では、次の展開を考えるとき、ポイントは「出口戦略」が実行された後、と
いうことになるでしょう。



■「出口戦略」の最も分かりやすい事例は、利上げということになります。


利上げは、株価にどう影響するのか。私は、すでに出口戦略を実行する時期
に達したと考え、展開を見ていくタイミングにきていると考えます。


歴史を振り返れば、株価は利上げ局面において更に上昇するケースが多く見
られます。


出口戦略を採用するのは、景気回復の度合いをどう見極めるかという点で非
常にタイミングが難しい。しかし、株価はすでに反応しないということで、
少なくとも投資家は、出口戦略実行後に視点を移し始める必要があると考え
ています。


そして、それは大方の予想を裏切り、株高のキッカケになると考えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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