今日は、半導体関連銘柄が円高にもめげず好調でした。
この好調さはつづくのでしょうか?
まず、経済産業省と日銀のデータをベースに、集積回路の在庫循環モメンタムを作成してみます。出荷金額の増減率から在庫金額の増減率を差し引いたものが在庫循環モメンタムです。
集積回路の在庫循環モメンタムは昨年12月の-82.8を底に、今年7月には16.3に達しています。
ポイントは、この在庫循環モメンタムと半導体関連銘柄の連動性が高いこと。
事実、封止材料の住友ベークライトの株価は昨年12月から今年7月までに約72%上昇しました。製造装置の東京エレクトロンは、ほぼ同期間に132%上げています。
というわけで、基本的な見方は以下のとおりです:
株価と連動性の高い在庫循環モメンタムは、すでにかなりの高さに達している。さらなる上昇余地は限定的と思われる。
さらなる上昇には、在庫をさらに削減するか、出荷の回復が続くことは必要。
在庫の削減余地が小さくなっていることが懸念材料。
となると、半導体関連銘柄の株価上昇余地も小さくなってきた可能性がある。
円高の動きも予断を許さず、半導体関連銘柄の動きを多少警戒的に見ていくつもりです。
皆様のクリックがスケアクロウ投資経済研究所一同にとって何よりの励みになっています。「ブログランキング」のマークをクリックしていただけるとランキングのポイントになります。ご協力をよろしくお願いいたします。
本文中に使用しているデータやグラフ類は主にここに掲げる各社の公表しているものに大変お世話になっております:経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN Money、MSN Money、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、外為どっとコム

