【日油】TIWでは通期業績の上方修正を行う

[TIW藤根 靖晃さん]

TIWでは通期業績の上方修正を行う

＜会社側2Q累計上方修正、ワクチン材料などで大幅上昇＞
株価は、インフルエンザワクチン報道からの思惑買い、2Q累計（4-9月）上方修正を好感されて上昇。上げ足が早かったため一旦の調整局面を迎える可能性もあるが、新規3事業（ライフサイエンス、DDS[ドラッグデリバリーシステム]、電材）への中長期期待を下支えに株価は底堅い動きをするだろう。

＜1Qは底堅く推移、TIWでは通期業績予想を上方修正＞
会社側は1Q（4-6月）決算を受け、2Q累計業績を変更した。プロダクトミックス良化などにより営業利益2億円→8億円、経常利益4億円→12億円と上方修正。なお、通期業績は据え置かれたが、TIWは新規3事業を除いた化成製品事業の上振れ予想から通期業績を上方修正した。

＜新規3事業は会社計画線上＞
注目の新規3事業は回復傾向に変更はなく、会社側10/3期予想は売上高90億円、営業利益18億円。業績達成には電子材料のRFID（Radio Frequency Identification：電波による個体識別の略）販売状況次第と考えるが、現在の電子材料は全社業績損益には大きな影響は与えないだろう。なお、 DDSは欧米創薬メーカーのR&D費削減の影響を受け一時的な踊り場。MPC（生体適合性素材）ポリマーは成長段階に入り、値下げ圧力も考えられるが、高品質のため単価据え置きの模様。

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