キャッシュフローと危ない会社の見破り方☆

月とスッポンさん
月とスッポンさん
☆本のまとめの続きです。

前回はこちら↓

http://minkabu.jp/blog/show/169270

☆CFと危ない会社の見破り方

売上をごまかすことが簡単なのは「売掛金」という形で現金をともなわなくても
計上できるから。

・売上の計上には業界ごと・会社ごとの癖があるため、比較はむずかしい。
・売上に応じて賃借対照表の売掛金や在庫の値が変化
・現預金の増加につながらないような利益を上げてもキャッシュフロー計算書で補足できる。

CF・・・「営業活動によるCF・・・本業でどれだけ稼いでいるか」「投資活動によるCF・・・設備投資や有価証券などの長期投資」「財務活動によるCF・・・資金調達や借金返済にかかわるもの」

・CFがある限り会社はつぶれない・・・会社がつぶれるのは金づまり。儲からないからではない。

・営業活動によるCFは企業活動すべての源泉。利益がでていても営業活動によるCFがプラスでない会社は現金を作り出す能力が伴っておらず、実際の実力は脆弱な可能性がある。
・損益計算書と比較することで罠がみつけやすくなる。
・会社が「会計上」どれだけ利益を出していても、営業活動によるCFにそれが反映されていない場合、決算書の内容を疑う。

・財務活動によるCFがプラスなのは、一般的には資金調達が順調な証拠
であるが、銀行からの借入依存に陥っている可能性もある。
・財務活動によるCFがマイナスなのは、一般的には資金の返済を順調に進めて財務が健全化している目安になるが、金融機関から見放されつつあり、資金調達に困りかけている可能性の場合もある。(危ない会社はココ!)
・財務活動によるCFがプラス=返済したお金よりも借りたお金の方が多い状態
・財務活動によるCFがマイナス=トータルでの借金が減っている
・大きな設備投資などをする場合、財務活動によるCFは一時的に大きなプラスになる。
・投資活動に裏付けされている一時的なプラスであれば財務活動によるCFのプラスにはポジティブな側面もあるが、そうでない限り借金が膨らんでいるだけの可能性がある。

・投資活動によるCFは通常はマイナスである。
・投資活動によるCFがプラスなのは、資金調達がうまくいっていないために資産を処分させられている可能せいがある。危ない会社は営業&財務のマイナスを投資活動によるキャッシュのプラスで埋めようとする。
*本業で稼げない=営業活動によるCFがマイナス
銀行への借金返済=財務活動によるCFがマイナス
⇒現金確保のため財産を投げ売りする=投資活動によるCFがプラスに

危ない会社は

・営業CFがマイナス
・初期的には財務CFのプラスが大きい。末期的には借金取り立てで急激にマイナスに(例:アーバンコーポ)
・投資CFはマイナスが一般的。プラスの場合金に困ってしょうがなく資産を売って現金を作っている可能性あり。
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(退会済み)
今晩は、オペさんと同じく写真に釣られました。

しかし、いろんなことを勉強してますね。

私も頑張らないと!!

最近投資したジャムコ(7408)は2期前と3期前が

営業CFが赤字でしたが、内容を精査してみたら

ボーイングの次期旅客機787向けに設備投資した

ものの、トラブル続きで生産が遅れ売上が出なかったのが

原因でした。

現在の予想では来年あたりから本格的な生産に

入れるので心配してません。

ジャムコは旅客機の厨房や化粧室で高いシェアを持っていま

して、ボーイングやエアバスの生産動向で業績が左右されま

す。

この書き込みは株の売買を進めるものではないのでよろしく
すんまそん、、、

写真につられてやってきました。
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