【コニカミノルタHD】10/3期会社計画据え置きだが…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/3期会社計画据え置きだが、ＭＦＰ不振で下振れ懸念

＜下振れ懸念で軟調、悪材料出尽くしは2Ｑ累計決算＞
株価は1Ｑ（4〜6月）決算発表の翌日、通期業績の下振れ懸念を嫌気する形で、ストップ安水準まで急落した。その後も軟調な展開である。指標面で見れば 10/3期1Ｑベース実績ＰＢＲが1.13倍で、通期の下振れ懸念も織り込んだと考えられる。ただし悪材料出尽くしは、2Ｑ累計（4〜9月）決算発表まで待ちたい。

＜ＭＦＰは低調、ＴＡＣフィルムは回復＞
10/3期1Ｑは、直前四半期比で減収増益だった。カラーＭＦＰが低調だったが、液晶用ＴＡＣフィルムの需要が急速に上向き、固定費削減効果も寄与して営業損益が改善した。

＜10/3期会社計画据え置き、ＴＩＷ予想は下振れ修正＞
10/3期通期の会社計画を据え置いた。液晶用ＴＡＣフィルムの需要回復は想定どおりで、追加のコスト削減効果の寄与を期待する。しかし一方で、カラーＭＦＰの販売苦戦と損益悪化が想定以上のため、ＴＩＷ予想は前回の上振れ期待から一転して、下振れ懸念に修正せざるを得ない。

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