【セブン＆アイHD】10/2期業績予想の下方修正を…

[TIW藤根 靖晃さん]

10/2期業績予想の下方修正を発表（速報）

＜通期営業利益予想を350億円減額＞
同社は、昨日の取引終了後に2Q累計（3-8月）および10/2期業績予想の下方修正を発表した。通期ベースでは、売上高で1,330億円（従来予想比 2.5％減）、営業利益で350億円（同12.3％減）の減額である。10/2期の計画下振れは予想の範囲内ではあったとは言え、TIWおよび市場予想を下回った点でネガティブな印象を受ける。

＜スーパーストアと百貨店が厳しかった＞
営業利益の減額分350億円の内訳を見ると、コンビニエンスストア75億円、スーパーストア（イトーヨーカ堂など）175億円、百貨店88億円などとなっている。消費低迷が続くなか、夏の天候不順が直撃したスーパーストアと百貨店の苦戦が目立った。コンビニエンスストアでもセブン-イレブン・ジャパンの加盟店廃棄ロス原価の15％負担等で60億円の減益要因が発生した。

＜株価は低迷が続くだろう＞
当面の株価は低迷が続くと予想する。今回の下方修正で悪材料が出尽くしたと言い切れないからである。同社はスーパーストアと百貨店の構造改革に注力しているが、目に見えるかたちで成果が出るまでには、少なくとも1〜2年かかる見込みである。構造改革の進捗が遅れた場合には、修正計画をさらに下回ることもあり得よう。

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