【神戸製鋼所】鉄鋼事業の収益下振れを、アルミ・銅…

TIW藤根 靖晃さん
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鉄鋼事業の収益下振れを、アルミ・銅、機械事業でカバー

<鉄鋼事業の利益見通しを若干下方修正>
鉄鋼やアルミ・銅等の需要回復を好感して、株価は業界(高炉)平均並みに本年3月安値の109円から一時9割近く上昇したが、その後調整気味。今春以降のわが国の鋼材需要回復はアジア向け輸出や汎用鋼の増加が貢献しており、同業他社に比べて同社のメリットは小さい。造船向け厚板の需要減等で10/3期の鉄鋼事業の利益見通しを同社は下方修正。しかし、機械事業、アルミ・銅事業等で中国の景気回復の恩恵を受けており、鉄鋼事業の利益の下振れをカバーする見通し。実績PBR1.09倍(09年6月末)は業界平均に比べると若干低い水準で、株価に割高感はないと考える。

<原発関連を成長産業と位置付ける>
8月21日に新聞紙上で、同社は経済産業省から補助金を受け、原子力発電所(原発)に使う大型鍛鋼品市場に参入すると掲載された。原子炉向け鍛鋼品は鉄より強い強度や精密加工が必要で、日本製鋼所(5631)が世界シェア約8割を握っていることで有名。同社は原発関連を成長産業と位置付けており、今後3年程度かけて大型鍛鋼品の製造技術を確立し、原子炉メーカーに売り込む意向。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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