先日発表された日本マクドナルドの1─6月期は、
営業利益が前年同期比32%増で上場来の最高益を更
新しました。同社は、期間・エリア限定で行った朝コ
ーヒーの無料化が新規顧客の獲得につながったとし、
エリアを拡大し夕方にもコーヒーの無料サービスを行
うそうです
ところで、マクドナルドのハンバーガーと言えば、
購買力平価の概念を用いて通貨価値を比較するために
使われる「ビッグマック指数」という指標があります
購買力平価とは、日本と他国との物価水準が等しく
なる通貨の換算率のことで、例えばアメリカで1ドル
で買える商品を日本で購入するといくらかを表すモノ
サシです
また、ビッグマックはほぼ全世界で同一品質のもの
が販売され、原材料費や店舗の光熱費、店員の労働賃
金など、さまざまなコストを積み重ねて単価が決定さ
れています。そのため総合的な購買力の比較に使いや
すいという理由から、世界中にあるマクドナルドのビ
ッグマックの価格を比較したのが「ビッグマック指数」
です
ちなみに日本でのビッグマックの価格は320円です
が、2009年3月時点の世界のビッグマックの価格
(英エコノミスト誌算出)は以下のようになっています
ノルウェー 6.15ドル +72%
デンマーク 5.53ドル +55%
ユーロ圏 4.62ドル +29%
アメリカ 3.57ドル (対米価格差)
日本 3.46ドル - 3%
シンガポール 2.88ドル -19%
韓国 2.59ドル -28%
ロシア 2.04ドル -43%
中国 1.83ドル -49%
香港 1.72ドル -52%
ビッグマックが安く買える国の通貨は過小評価されて
いると見ることもできます。もちろん、1品目のみで通
貨価値を比較するのには無理がありますが、感覚的な比
較としては実用的です


