木下 晃伸さんのブログ
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住宅の回復は、株価を素直に押し上げる
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● 【本日のニュース】/米中古住宅販売7月7.2%増、4カ月連続プラス
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全米不動産協会(NAR)が21日発表した7月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年率換算で524万戸となり、前月に比べ7.2%増えた。4カ月連続のプラスで、市場予測平均の500万戸を上回った。前年同月比でも5.0%増と2005年11月以来、3年8カ月ぶりにプラスに転じた。米住宅販売は中古物件については底入れしたもようだ。
(2009/08/22付日経速報ニュースより一部抜粋)
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【ニュースの深層】住宅の回復は、株価を素直に押し上げる
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸です。
■先週の米NYダウは、上海株急落の影響が心配されましたが、結果として上昇基調で終わる1週間となりました。
※Dow Jones Industrial Average
http://www.google.com/finance?q=INDEXDJX:.DJI
特に金曜日は、素直に株価が上昇する統計が出たことが大きかったでしょう。
すでに当メールマガジンでは、不動産の復活には春先から言及してきています。もちろん、その背景にあるのは、米金融機関の財務体質改善の動きです。
3月11日のシティグループ、パンディットCEO発言「シティ1-2月黒字化」に注目、投資姿勢を大きく強気に転換したタイミングから、不動産に対して強気姿勢を持っています。
※ この点は、拙著「巨大バブルがやって来る!」に詳しく記載しています。
※ 株価上昇のメカニズムに対する知識を体系的に得たい方はこちらから
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4093798044/
■もちろん、悪材料を探し出すことは簡単です。
木曜日には、米抵当銀行協会(MBA)が20日に発表した2009年4~6月期の住宅ローン調査によると、住宅ローンの延滞率と差し押さえ率の合計が13.16%(季節調整前)となり、過去最悪を記録したことがネガティブ視されました。
また、米労働省が20日に発表した先週(8月15日までの1週間)の新規失業保険申請件数は、季節調整済みで57万6000件となり、前の週と比べて1万5000件増加したことも先日お伝えした通りです。
しかし、私はこうした悪材料がある中でも8月20日付当メールマガジンでは、「今週1週間の状況を見て、悪材料に一見すると押されているように見える買い方に大いなる風が吹くと考えています」と述べました。
■悲観的になるのも分かります。
しかし、悲観的な投資家は、これまでの数ヶ月、株価が暴騰したタイミングを逃すことになってしまったわけです。これはもったいないことです。
では、もう遅いのか、と言えばまだ上昇余地は残されています。
いまは悲観的になる必要はありません。むしろ、悪材料には目をつぶり、好材料を積極的に探し出していこうとする姿勢が重要です。
それが、次に来る大きな上昇を享受するために必要な投資姿勢であると考えています。
(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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