ユリウスさんのブログ

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マニフェストは本当に政権公約なのか?

 読売新聞朝刊の大見出しが「民主300議席超す勢い」、小見出しが「自民激減、公明は苦戦」だった。選挙はやって見ないと分からない部分があるものの、どうやら帰趨が見えてきたようだ。だが、このことはもう少し選挙戦が進むのを待って、選挙直前に論じることにしたい。

 さて、翔年は民主党のマニフェストを丹念に読んでみたが、「5つの約束」が本当にできるのかと言う疑問を持った。自民党のマニフェストも一応読んだ。こちらは「安心」、「活力」、「責任」だと言うが、ちょっと待てと言いたい。
 
 政権を担ってきた政党(自民党、公明党)は前回の選挙で国民の前に示したマニフェストが達成できたのか、できなかったのか、自ら評価をまずするべきであろう。その反省の上に立って、今回のマニフェストが作られてしかるべきだと思う。
 ところが、自民党のHPの何処にもそれがない。達成できたのはこれ、できなかったのはこれとこれ。そして、達成できなかった政策の原因分析がされていなければならないのに、何を勘違いしたのか、小泉元首相の政策(前回選挙のマニフェスト)を批判する文言が溢れている。バカバカしくて読めない。
 政権党(自民党)が国民の前に約束したマニフェストの自己評価もせずに誤魔化し、今また新しくマニフェストであれこれ、国民に餌をばら撒いている現状を見るとき、わが国のマニフェストによる選挙は「まったく馬鹿げた書きもの」を国民に示しているにすぎないと思ってもそんなに間違いではない。

 なぜ、こういうことになるのか? 自民党も民主党も政策で党が結束していないから、党として国の将来像を示すことがかなわず、その代わりに国民の身の回りの身近なことばかり、それも細かいことばかり訴えることになる。そういうくだらない議論が多すぎる。 内政しか議論しない政党であってはならない。もっとグローバルな視点で国を守る気概を持ち、世界に発信できる政治家、政党を望む。

 翔年は自民党も民主党も党を解党して二大政策集団(政界再編)ができることを願うものである。最近、みんなの党の渡辺喜美が記者に語ったこの談話に期待する。
「理想は自民も分裂、民主も分裂だが、世の中理想通りにいかない。選挙結果を踏まえて現実的な判断をしたい。政権交代の起爆剤になりたい。最短だと来年の参院選で(政界再編が)完成することもあり得るが、長引くこともある。政界再編は早ければ早いほどいい。」
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