日経平均株価は前日比16円35銭(0.16%)高の1万284円96銭と反発。
昨日の米国株式市場が大幅続落となったことを受け、東京株式市場は売りが先行した。ただ、昨日日経平均が大幅安となった後ということもあり、寄付きの売り一巡後はやや下げ幅を縮める動きとなった。日経平均は60円安で始まった後、プラスに転じ、その後前日終値近辺で小動きとなった。外為市場でやや円安方向に振れていることや、GLOBXで米株価指数先物が小高く推移していることも安心感となった。
後場に入って上海などアジアの株式市場が軟調なこともあり、日経平均はやや軟調に推移。後場中頃からは下げ幅を拡大し、一時1万200円を下回ったが、その後は押し目買いに下げ渋り、プラスに転じた。今晩発表される7月米住宅着工件数を見極めたいとする向きも多く、見送りムードが強く、方向感の定まらない一日となった。
出来高は概算18.5億株(前日比-1.1億株)、売買代金は1兆3062億円(前日比-867億円)
日経平均は一時10200円を割り込む場面もあったが、大引けにかけて下げ渋り。僅かながらプラス圏に浮上して取引を終えた。中国株式市場が今年最大の下落を記録したことに端を発した世界同時株安の渦が、欧米市場の急落を経て再び東京市場を巻き込むか懸念されたが、辛うじて食い止めたという感じだろう。
シカゴ・オプション取引所の「恐怖指数」との異名を取るVIX(ボラティリティー)指数は、NY株式市場が高値更新する過程で徐々に低下。直近は24ポイント台で推移していたが、17日に米国株式相場が急落すると同指数は一気に27ポイント台(前日比+15%)に上昇した。金融危機に揺れた時期に比べ、水準自体は低いものの、先行き不透明感が強まり同指数が30ポイント台に上昇すれば、利益確定売り機運が高まりかねないだけに注視