1Q決算:通期営業利益予想はデバイスの上ぶれ分のみ上方修正
10/3 期1Q(4-6月)業績は、売上1兆443億円(前年同期比11%減)、営業赤字371億円(前年同期は58億円の黒字)。営業損益は計画を150億円程度上回ったと推定。デバイスで子会社の新光電気工業(6967)の大幅改善、携帯電話の好調、HDDの想定比で赤字縮小等が背景の模様。最後の 4Q(1-3月)に収益が集中する季節性があり、依然下期の不透明感は払拭できないものの、足元堅調な推移を受け今期TIW業績予想を会社修正計画に近い線まで今回引き上げた。現在の株価は、来期TIW予想PER17倍台、1Q実績PBRが1.7倍程度で特に割安感は見られない。しかし、収益の安定性が相対的に高まっていることや事業再編に対する経営陣の積極姿勢等から、総合電機銘柄の中で選好される可能性が高く、株価のダウンサイドリスクは比較的小さいだろう。
会社側は通期営業利益計画を100億円上方修正したが、デバイスの1Qでの上ぶれ分だけ上乗せした格好。顧客のIT投資抑制の動きを考えれば、修正計画を大きく上ぶれる状況も想定しづらい。サービス事業の足元の受注は産業・流通系が想定通りながらも減速傾向、社会基盤、公共/金融系は若干想定比改善の模様。ただ、欧州が弱含みで1Qをスタートしており、今後の動向が懸念材料。リスク要因は、主力のサービス事業における競争激化/値下げ圧力/不採算案件の再発または追加コストの発生リスク、ハードの製品価格の想定を超える下落、半導体の市況など。
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