TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【日野自動車】新興国需要は回復気味だが、国内とトヨタ受託が…

新興国需要は回復気味だが、国内とトヨタ受託が依然厳しい

10/3 期1Q(4-6月)業績は前年同期比48%減収、188億円の営業赤字となったが、悪いながらも同社想定線で着地したことに加え、新興国トラック需要に回復の兆しがでてきたことはポジティブで株価の下支え要因となろう。ただし、(1)補助金の効果が今後期待されるとはいえ、主力の国内トラック需要に停滞感が強く本格回復には時間がかかると予想される、(2)トヨタ自動車(7203、以下トヨタ)受託車は北米向けSUV(スポーツ多目的車)が中心で需要が戻っても回復力は弱いと見られる、(3)トヨタ、ヌーミー向けビジネス(「タコマ」用部品供給)に不透明感がある、などから株価の上値も重いと考える。7 月28日決算説明会では1Qが底になるとの見解が示されたが先ずは上期決算で最悪期脱出が確認できるか否かがポイントになろう。

1Qの主力トラック販売は国内の販売台数は前年同期に比べ半減、特に中大型の落込みが厳しい。ただし在庫調整はほぼ完了した模様で補助金や減税効果も見込める2Q(7-9月)以降の回復に期待がかかる。海外販売台数は全地域が前年同期割れとなったが、北米以外の全地域が09/3期4Q(1-3月)水準を上回った。景気浮揚策が採られたアジア、オセアニアが比較的堅調で、全般に期初想定より強含みとなった模様。トヨタ受託車は台数で前年同期比65%減と厳しいが前期4Qの水準からは回復した。販売台数減の影響厳しく営業損益赤字は前期4Qから拡大。国内外の景気、為替変動、トヨタのヌーミー存廃問題、などがリスク要因。

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