郵政選挙でやった過ちを繰り返そうとしている。
「これは改革に加わる一票だ」というのはただの錯覚に過ぎぬとも気づかず。
8月末の結果は目に見えている。郵政選挙で「自民党」と書かれた票が、「民主党」にそっくり入れ替わる。
「子供手当て、月2万5000(だったっけ?)」
金をくれるんなら、それはありがたい話。しかしそれは何のための金か。
収入が少ない人ならば子育ての補助金として成り立つが、今の状態で家計を保てている人間は、ただの余剰金にしかならない。
所得制限も無いというから、機能も発想も定額給付金と大して変わらない。ただのバラマキ。
我々の手元に降りてくるのは、棚ぼたの金ではない。皆の金だ。
少子化の根本原因は、社会形質&経済情勢。
成人化の遅れ、晩婚化、共稼ぎでないと家計が成り立たぬ状態に居ること。
「子供産むと、金がかかるからやめておく」などという、中長期的な懸念からではない。
共稼ぎでも育児ができる環境を充実させたほうが、現状には合っている。
保育所拡充、民間企業の産休育休の支援奨励。出産無料化。
「高速無料化」については、何も言うことがない。
やる前から失策の極みと明言しておこう。
土日1000円であの騒ぎ。無料化にしたらどうなるか、誰も疑問を持たぬのだろうか。
利用しない人間まで、高速料金を納め続けねばならないことも。
「変わること=現状よりも良くなること」
とは限らない。
変わらないほうが良い場合だってある。
郵政選挙のときは「おいおい」程度に思うだけだったが、今回は少し恐怖を感じる。
民主党の「うちに入れれば良くなるよ」の宣伝が気持ち悪い。
それでも世間はなんとなく騙されてしまうのだろうか。
自民支持者ではない。
しかし民主には政権を与えたくない。
2大政党、どちらも×。
なんて国だ、まったく。