ダウ平均株価の下落と、対ドル円レートが円高方向に振れたことから、今日の日経平均株価は下落で始まりそうです。ザラバは小動きを想定しています。
ダウ平均株価は11.79ドル、0.13%下落しました。といっても、軟調であったというイメージはありません。
7月の消費者信頼感指数が46.6と、コンセンサスであった49.0を大きく下回ったことから、11時半過ぎには一時100ドルを越える下げとなりました。
しかし、5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が前年同月比-17.06%と、事前予想の-17.9%を上回っただけでなく、前月比で3年ぶりに0.5%増加したことが市場を支えました。加えて、7月のリッチモンド連銀の製造業指数も14と予想された8を大きく上回りました。
このため、ダウ平均株価は大引けにかけて回復基調が続きました。
消費者信頼感指数の影響で、一時は大きく下げたメーシーズの株価が大引けにはプラスに転じた動きが、今日の株式市場を象徴しているように感じました。
CMEの日経平均先物(円ベース)価格である10,020円を今日の寄り付き価格のメドとしています。
ザラバで小動きを想定する理由は、市場にとってプラス要因とマイナス要因が拮抗しているためです。マイナス要因は、ダウ平均株価が下落したこと、前日比で見ると対ドル円高であることなど。一方、プラス要因は、前日のJFEなど予想よりも良い決算が比較的に多いこと、10,000円が心理的なサポートラインになる可能性があることなどです。
いずれにしても、思い切った動きはとりにくいと考えています。
今日は、6月の小売関連の指標が出てきます。またホンダ、新日本石油、新日本製鐵、住友電気工業など、注目決算が目白押しです。
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