1月1日に日本に住民票がないと、住民税がかからないってご存知でしょうか。
年末に区役所に行って、海外転居の手続きをして、 年明けに帰国してから、また転入届を出せば、節税(合法なので脱税ではない) になります。
転出届けには、パスポートはチェックされません。(ので、実際の出国日より前を転出日にすることも可能)
ちなみに、竹中平蔵さんは8年間この方法で節税してたんですよね。
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0210/021009-6.html
これはFXの税金にも深く関わってきます。
カブトモに登録している方はよくご存知だと思いますが、FXは雑所得に分類され、最大50%弱の税金がかかります。
FXは株と異なり、損失の繰越が認められていません。
CFDでも同じですよね。
たとえば、去年1億儲けて、今年1億損すれば、トータルとして全く利益を得ていないのに、莫大な税金を払わされます。
ちょっと前のハナシになりますが、4億円脱税主婦さんなどは、FXでの収入は源泉徴収とばかり思い込んでいた為、「所得法違反」で告発され執行猶予付きの有罪判決を言い渡されました。
最近では、六本木ヒルズから2畳の風呂なし小部屋への引越しを余儀なくされた“元ヒルズ社長”とか。
もし彼らが海外転居の手続きをしていたら、莫大な税金を支払うことを免れたかもしれません。
意図的に税金を優遇(無税または極めて低い税率)して、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域のことをタックスヘイブンといいますが、欧米の資産家はそういった地域に預貯金を移動させているケースが少なくありません。
有名どころでは村上世彰やジム・ロジャースとか。
ボク自身、長期の海外旅行に行く際は必ず住民票を国外に移動させています。
そのあたりの詳しいテクニックに関しては橘玲さんの著作、「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」や「黄金の羽根を手に入れる自由と奴隷の人生設計」が参考になると思います。
いやね、ここだけのハナシ、日本にいたらおそらく破産しているはずなんですよ。
去年の金融危機で、新興国通貨のスワップ金利でコツコツと稼いでいたぶんをすべて溶かしてますから。
それまでのFXの利益分をまともに課税されていたら、完全にマイナスになってます。
マーケットから退場をくらっているだけでなく、借金抱えて社会からも抹殺されてるでしょう。
不幸中の幸いというか、想像するだけでゾッとします。
これはボクの個人的な意見ですが、日本に住んでいる以上、損失の繰越が認められ、税率の最も低い商品=株で儲けることが一番安全なのかなと思ってます。
FXやCDFは波に乗ったときは儲けもそれなりにでますが、資産を築いた後にぶっこいたときのリスクは甚大です。
ここらへん、あまり自覚されていない個人投資家さんが少なくないのかなぁと。
そういうボクも、FXの課税方式自体をしっかりと理解していなかったんですよね。
最近、具さんのトレードスタイルに刺激されてFXのハイレバ投資法を探っているんですが、もし再び本格的にFXやCFDに手をだすとしたら、タイやシンガポールに住民票を移すことを考えるでしょうね(いろいろ手続きが面倒ですが)。
節税というより、いざというときのセフティーネット対策として。
そういえば、民主党政権になれば株の税制もかなり変わるという噂が飛びかってますね。
悪い方向に進まなければいいんですが。