TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【中外製薬】タミフル特需に加え抗癌剤が伸長

タミフル特需に加え抗癌剤が伸長

好調な抗インフルエンザウイルス剤タミフルに隠れて目立たないが、主力の抗癌剤が大幅に伸び業績を牽引している。抗癌剤は既存製品の適応拡大などによりあと数年成長を持続できそうだ。骨・関節領域では関節リウマチ治療剤アクテムラが収穫期を迎える。苦戦している腎領域では造血剤エポジンの後継品と目される新製品を09年7月に申請した。最近の株価は1,800円を挟んでの小幅変動だが新製品の承認見通しなどを契機に強含みの展開になると予想する。

09/12期2Q累計(1-6月)は前年同期と比べ31.4%増収、60.8%営業増益となった。増収の内訳は行政備蓄が再開されたタミフルが過半を占め、タミフルを除く製商品は前年同期比+12.1%であった。製商品群別には癌領域が同+31.4%、骨・関節領域が同+18.5%と高い伸びを示した。営業利益は増収による売上総利益の拡大が営業費と研究開発費の増加を吸収して大幅に伸長した。

堅調な株価を予想する理由は、(1)同社の09/12期業績予想は保守的であり最終的にはこれを上回りそうだ。(2)FDA(米国食品医薬品局)へ申請中のアクテムラが遠からず承認される可能性がある。(3)新製品(腎性貧血治療剤ミルセラ、骨粗鬆症治療剤ED-71、等)を申請ないし申請予定。(4)他の医薬株と比べやや割高感のあったバリュエーションも業績拡大により是正されつつある。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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